こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「自分を知り、自分を表現する装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
今日は靴のお話です。
実は私は、自分の足に合う靴に本当に出会えなくて、長い間苦労していました。
一時期、
「どうせ合う靴が無いのだから、好きなデザインや色の物を買って、自分で広げて調整すればいいや!」と開き直り(笑)
調整具をせっせと揃えたものです。
こういうのですね。
↓ ↓

それでも合わない靴って、調整してもやっぱり合わないままなんです。
なぜそんなに合わない靴ばかりなのかというと、
ひとつはサイズが23.5㎝と24㎝の間ぐらいなのと、
もうひとつは足の、というよりかかとの形が変わっているからなのでした。
かかとの形については後ほどご紹介いたします。
私はコロナ自粛期間中に、断捨離をしましたが、実は靴も思いきって整理しました。
- いつか履くだろうと取っておいた靴
- 足に合わないのに買ったけど「調整して履こう」と思っていた靴
この2つについては、相当数処分しました。
今日の記事では、私が何を基準に靴を断捨離したか、ご紹介いたします。
参考にしていただければ嬉しいです。
身長が高くてローヒールばかり履いていた私
いきなりですが、私は1963年生まれ。身長は165㎝あります。
何が言いたいかというと、私の世代では165㎝って背が高い方だったのです。
靴のせいで更に背が高くなるのが嫌だった私は
当時横浜に住んでいたので、元町ミハマのカッターシューズばかり履いていました。

大学を卒業すると、さすがにこれでは可愛すぎてしまうので
ワシントン靴店や、ブティックオーサキの靴をよく履いていました。
ちなみに、私の母や祖母は「銀座ヨシノヤ」一択でした。
ヨシノヤのデザインは若い人向きではなかったので、母や祖母のお供でヨシノヤに行ったついでに、ワシントン靴店や銀座三越あたりで私の靴を買ってもらった記憶があります。
子供の時から、洋服はあまり買ってもらえませんでしたが、靴は「良いものを履きなさい」と口を酸っぱくして言われました。
大人になり結婚して口うるさい母からやっと離れて、好きなように手頃なものを買い求めたり、ファストファッションの台頭で安いものを沢山買ったりしましたが、結局原点に戻った感があり、感慨深いものがあります。
幅広甲高だと思いこんでいたら、幅狭甲薄だった
子育て中もローヒール一辺倒で過ごしていましたが、ローヒールやスニーカーですら、足に合う靴がなかなかなくて困っていたのです。
そんなある日、アシックスの路面店が吉祥寺に出来て、当時画期的だった機械で、足を細かく計測してもらったことがありました。
特に母も祖母も幅広甲高の3Eでしたので、なんとなく私もそうだろうと思っていました。
ところが測ってみると、幅が狭く甲も高くはない(!!)ことが判明して驚きました。
私の足囲は「D」でした。だから3Eを履くと靴の中で足が動いてしまい、タコや靴擦れが出来ていたのです。
靴のDとかEってご存じですか?それは、足囲のサイズのことです。
足囲とは足の親指の付け根から小指の付け根を通って1周させた長さのことです。
末尾の「D」や「E」とはそのサイズを表しており、4E>3E>EE>E>Dの順で小さくなっていきます。
ワイズとも呼ばれ、「足の幅」の意味が強いですが、サイズ的にはあくまで「足囲」です。
計測に感激した私は、スニーカーのようなシルバーのウォーキングシューズが気に入り購入し、すっかりアシックスファンになりました。
学校関係など、パンプスを履かなくてはならない時にも、アシックスのものを履いていました。
今でも冠婚葬祭用の黒いパンプスはアシックスの物を履いています。
1日中履いていても、スニーカーを履いているような感覚でいられるのでお気に入りです!
老舗の靴屋で見てもらった私の足の特徴
ローヒールやウォーキングシューズ問題⁈は解決したのですが、
50歳を過ぎてから表参道にアルバイトに出たり、
イメージコンサルタントのスクールに通うことになった私には、
アシックスのパンプスでは、ちょっとおしゃれ感が足りなくて、パンプス迷子に陥りました…。
もちろん5万円やら10万円もするような靴は手が届かなかったので、2万円迄くらいでいろいろ試しました。
ワイズが「D」なのはわかっていたので、そこは外さずにデザインがステキな5センチヒールの物を探しましたが…
なかなか合うものがありません。
そんな時に、ある同業者の方のブログで「吉祥寺に伝説のお店がある!」と紹介されていたのが、「うさぎや」さんでした。

- とにかく足に合うものを勧めて下さる。
- すごくオシャレではないけど、履くと品の良さが伝わる。
そんな風に紹介されていて、
「これは行ってみなくては!」と、有名なサトウのメンチの斜向かいにあるお店に伺いました。
年配男性の方が丁寧に見て下さり…
丁寧というか、その時の私が履いていた靴と歩き方を一目ご覧になって、瞬時に足の特徴がお分かりになったようです。
私の足の最大の特徴は、幅が狭くて甲も低いのに、かかとの骨が大きくてコツッと出っ張っている、と教えて下さいました。
その場合、
- カウンター部分(下図参照)が、高くても硬くても靴擦れが出来てしまう。
- かといって柔らかくても、足が靴の中で動いてしまい小指や親指に靴擦れが出来てしまう。
最近の靴は往々にして、このカウンター部分が高いものが多い、との事でした。
足に合う靴の3つのポイントとは?
このように私の足の形は「かかとの骨の出っ張り」という落とし穴⁈があったわけですが
そこを踏まえつつ、足に合う靴に出会うために3つのポイントがあると教わりました。
それは、
- 程よいホールド感
- ヒールの安定感
- 中敷きの素材が滑らないか
の3点だったのです。
程よいホールド感
うさぎやさんの靴は、履いた瞬間は「キツイ??」と感じます。
が、3分も履いていると足が靴に包まれているような感覚に変わるのです。
履き口やかかと、全てがピタ―ッと足に吸い付くように馴染みます。
店の中を歩くと余計にその「守られている」感覚が心地よく感じられます。
HPによりますと、
うさぎやさんの靴は、靴職人さんの手づくりだそうです。
手作業で作られた靴は機械で作られた 靴よりも柔らかさがあって、
足に早くなじむので、履きやすいのだそうです。
さすがです。
手作業で作られた靴が2万円なら、お安いと思っています。
ヒールの安定感
ヒールの安定感とは、
立った時にヒールの着地点が、かかと下の絶妙な位置にピタッとはまるかどうかです。
姿勢良く立ち歩けるかのポイントになります。
これは、履いてみないと何とも形容しがたい感覚なのですが、
どんなに他の靴に浮気しようと思っても(笑)ヒールの収まり具合が気持ち悪くて、浮気できなくなりました!
特に、立った時にヒールが外へ逃げるような収まりの悪さを感じたらアウトです。
一方、ホールド感に守られヒールの収まり具合に支えられると、まっすぐ姿勢良く立てますし、
たとえ7センチヒールでもきれいに歩けるのです。
この感覚を求めて、新幹線に乗って1年に2回、パンプスを購入するお得意様もいらっしゃるとか…大いに頷いてしまいました。
中敷きの素材
これも、うさぎやさんの店員さんに伺ったのですが、
中敷きの素材が滑りやすいものは、靴の中で足が動くので歩きにくいとの事でした。
最近は中敷きに「クッション性」を求めたり、足入れの良さを謳うため素材が変わってる靴もあります。
たとえばストッキングをはいてパンプスを履く時も、足の底がピタッと靴の中敷きに吸い付くように感じられることが重要だそうです。
ホールド感ともリンクするポイントになりますが、なるほどなぁと思いました。
気を付けてみてくださいね。
私の靴ラインナップ
では、実際に私が断捨離で残した靴をご紹介します。
おしゃれ用は全て、うさぎやさんの靴が残りました。
あまり季節によって使い分けてはいないのですが、冬場に便利なスエードのブーティは仕舞ってあるので撮り忘れました💦
おしゃれ用
前列左の黒いサンダルは「おしゃれ用」ではありませんでしたね(^-^;
先日購入したばかりなので、つい加えて撮ってしまったのでした。

サンダル以外は、靴の型が似ているのがお分かりかと思います。ポインテッドトゥになっているか、ラウンドか、の違い程度です。
私にはこの木型が合うと教わりました。
なお、パンプスのヒールについては5㎝が私には最適です。
ただ、オフィシャルな時に現地で履き替える用に、7㎝も持っています。(後列左端スエードの紺色)
7センチを履くと私の身長は172㎝になってしまい、同世代の中では「大女」になるので気が引けるのですが、
実は姿勢が圧倒的に良くなり、足の見え方と立ち姿が美しいのは7㎝です。
うさぎやさんではオンラインショップはなさっていません。
店舗は、吉祥寺・八王子・横浜の3店舗のみ。
お客様にも何人もの方にご紹介しています。
それぞれの方の足に合ったものを勧められ購入されますので、お客様が私と同じ型の靴になるとは限りません。
そこも信頼できる大きな理由の一つとなっています。
【番外編】愛用中のローヒール
こちらの2足はユニクロのペタンコパンプス。

GUの方が足に合う方もおられますが、私は履き比べてユニクロの方が合いました。
1シーズンで履きつぶす感覚で、ご近所用にガンガン履いています。
* * *
一方なんと言っても、足に負担が掛からないのはこの2足です。どちらも長く履くつもりでいます。

白いのはパトリックのスニーカー。
黒いのはメレルのジャングルモック。これは既に2代目です。
どちらの靴も、かかとのカウンターの高さが絶妙で、ホールド感もバッチリです。
パトリックの白は革製で大人っぽい作りなので、おしゃれな服にも合わせてしまいます。
私が最近よくやるのは「現地までパトリックを履いて行き、到着したらパンプスに履き替える」パターンです。
荷物にはなりますが、私の靴擦れはかかとの形状から、あっという間にかかと側面全体に出来てしまい、血まみれになり痛みが強過ぎて恐怖なので、荷物になることなどなんてことありません(笑)
まとめ
私はこのコロナ自粛期間中に、服だけでなく靴も断捨離しました。
- いつか履くだろうと取っておいた靴
- 足に合わないのに買ったけど「調整して履こう」と思っていた靴
これらを思いきって断捨離し、足に合う靴だけを残しました。
残す基準は
- ほどよいホールド感
- ヒールの安定感
- 中敷きの素材が滑らないか
この3点を、クリアしているかです。
クリア出来ていると、まっすぐ姿勢良く立つことが出来て、たとえ7センチヒールでもきれいに歩けるのです。
服がとてもステキだったとしても、靴が残念だと全体の印象も残念になってしまう場合が多いです。
「自分はこういう人なんですよ」と表現するのが装いですから、
装いの仕上げとして、手入れされた足に合う靴を姿勢良く履いて立って歩きましょう!
* * *
今回私が手元に残した靴は、結果的に吉祥寺の老舗靴屋「うさぎや」さんで購入したものがほとんどになりました。
「うさぎや」さんは、日本全国に3店舗(吉祥寺・八王子・横浜)しかないのですが、
合う靴がなくて悩んでおられる方は、ぜひ行かれてはいかがでしょうか。
どの店員さんも靴に詳しいプロでおられるので、お勧めいたします。
お読みいただきありがとうございました。