こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
※前々回から3回シリーズでお送りしており、今日は3回目です。
ファッションやメイクをアドバイスする「イメージコンサルタント」という世界に身を置くようになり、
私は、自分の在り方と、ずっと向き合ってきました。
お客様の内面に土足で入りこむことは、自分に厳しく戒めています。
それは不遜なことだと思うから。
私はあくまでも、「装い」についてのアドバイスとサービスをご提案する「人」でありたい。
もしも、お客様が内面の深いところを聞いてほしい、聞いてくれることで前に進める、と
私に対して思って下さるのならば、誠実にお話を伺います。

前々回から
- 50代のファッション:私の在り方
- 50代の厚塗りにならない引き算メイク術
- 50代のコーデに必要な3要素
この3つのテーマでお話しております。
今日は3回め。
「50代のコーデ」です。
お読みいただければ幸いです。
3つの要素とは
それは
- 自分が似合うと思えて心地よいもの
- 人に違和感を与えないもの
- 大人の上品さを感じさせるもの
その為に、
各種診断を受けてみて、自分にはどんなものが似合うのかを客観的に知る。
診断結果に、好みやライフスタイル、価値観などを加味して、総合的に装いのスタイルを決める。
というプロセスを踏むのが大切だと思っております。
そもそも診断とは
診断とは「似合うかどうかをわかりやすく区分する」ためのものに過ぎません。
パーソナルカラーブルべ:青味の有る色だと肌色が映え綺麗に見える人
ただこれだけです。
ただし…50代になると、
どうであれボンヤリとした色は似合いにくくなり
たとえウェーブタイプだったとしても、フィット&フレア―スタイルは似合いづらくなり
どの顔タイプだとしても、素材はある程度しっかりとした、品質の良いものがしっくりくるようになります。
理論を基に、主観を入れず、ご一緒にその時の最良の外見を探すのが、私のやり方です。
心理的な謳い文句
現在、特に都会ではイメージコンサルタントが溢れていて、
差別化するためにお客様の心理に訴えかける謳い文句がとても多いです。

「外見は内面の一番外側」ですので、心理的な在りようも無関係ではありません。
それでも、お客様は「装いを変えるアドバイス」を求めて来て下さるのですから、
勝手にイメコン側がお客様の内面に立ち入るのはルール違反だと思っています。
人間、特に女性の場合は50年生きてきたら、幾つもの顔を持っているものですし
「人に勝手に踏み込まれたくない心の領域」があるものです。
もちろん私にもあります。
私が外見からのアプローチを守って仕事をしているのは
外見=装いは、内面をも変えてくれる力があると信じているからです。
服装を変え、メイクを変え、髪型を変えてみると、
「あら!私なかなかイケてるかも!」と気分が変わってきます。
そこから見える世界が変わってくるのです。
それでもこれでも気持ちが落ち込むときには、何らかの心のケアが必要かもしれませんね。
私自身にも経験がありますので、よろしければお話をお聞かせください。
私の経験談をお話いたします。何かの一助になれればと思って心を込めてお話いたします。
あ、お話が横にそれてしまいました。
「装い」に戻しましょう。
断捨離は必要
あなたは、ご自分のワードローブをすべて把握できていらっしゃいますか?
もしNOでしたら、断捨離が必要です。
ただし、
自分の心が穏やかな時に断捨離を決行しましょう。
決して、何かの反動でヤケクソ断捨離をしてはいけません。←これ重要です!

私は数年前に「変わらなきゃ!」とヤケクソに断捨離したことがあり、とても後悔しています。
「変わらなきゃ!」のキッカケは心理的な領分を突かれた為でした。
反動で怒りが湧いてきて、その負の感情に支配された状態でバンバン処分しすぎたのでした。
この経験から、お客様の心理に土足で踏み込むことは自戒するようになりました。
やり方としては、
まず、この5年間着なかったものは感謝と共に処分しましょう。
何かの捌け口に買ってしまったものも、感謝と共に処分です。
迷うのは以下の2つではないでしょうか。
- 高価で思い入れのあるハイブランドのもの
- 1年間着なかったけど捨てるには惜しいもの
高価で思い入れのあるハイブランドのもの
どんなにセンスの良い方でも、20年前の服をそのまま着るのは無理です。
たとえサイズが合っていても。
肩パッドやウェストのカッティング、袖付けのデザイン、スカートのシルエット…。
そういったディティールのトレンドが変わっているのです。
ベーシックなアイテムほど、小さなアップデートを繰り返しているので、気を付けましょう。
でも生地や素材に古さがない場合は悩みますよね。
私は、昨年の終わりに大掛かりな断捨離をしました。
「装い全般」と「書籍」「紙類」を少しずつやり遂げました。
その中で服については、「昔買った質の良いスーツ2着」をどうするかとても悩みました。
どちらも生地の傷みなどは全くなく、裏地すら綺麗なままで、たぶん私が死ぬまで現役で着られるものでした。
結果どうしたかというと、お直しに出しました。
それぞれのブランドに持っていき、お直しをしていただけるか聞いてみたのです。
どちらも快く受けてくださいました。
- 肩パッド
- ウェストまでのカッティング
- 袖付けのデザイン
- スカートの長さやシルエット
それはそれは丁寧に=私が気付かない箇所にまで目を配り、引き受けてくださいました。
もちろんお直し代はそれなりにかかりましたが、
そのブランドでスーツを新しく買おうと思ったら20~30万円でしたので、大変経済的に賢く対処できたと思っています。
1年間着なかったけど捨てるには惜しいもの
よく知られている方法ですが、
私は空いている衣装ケースにまとめておきます。
ちゃんと畳んで透明のケースに入れ、ウォーキングクローゼット内の見やすい位置に置いておきます。
その後1年間一度も手に取らなかったら、処分します。
「でも来年は着るかも…」と迷うことはあると思いますが
心の穏やかな時にする断捨離でしたら、処分しても後悔することはありません。
不要なものが無くなったスペースに新しいものが入ってくるので、その出会いを楽しみにしましょう。
まとめ~50代からのコーデに必要なのは
自分が安心して向き合える「コーデ」に出会うためには、一度、ワードローブをミニマムに整えましょう。
そうすると、今の自分に必要なものが分かります。
どのコーデをしてもストレスなく着ることが出来ます。
たとえば…
ジャケットなのかコートなのか、
セーターなのか、カーディガンなのか、
スカーフなのかアクセサリーなのか、
バッグなのか、靴なのか
色味を足すのか、まとめるのか…etc。
今のあなたの装いを完成してくれるものが何なのかが、分かります。
ね?それが分かるだけでも、気持ちに余裕が生まれませんか?

ご参考までに。
サマーでストレートでソフトエレガントの私が断捨離して見つけた「完成してくれるもの」は
- ベージュのアイテム
- えんじのパンプス
- ウィンターカラーのシルクスカーフ
この3つでした。
気持ちに余裕が生まれれば、
- 自分が着ていて安心で心地よいもの
- 人に違和感を与えないもの
- 大人の上品さを感じさせるもの
この3つを選ぶことが出来るのです。
それこそが「私が目指す50代コーデ=お客様にとって最高の装い」なのです。
新たに必要なものも、プロの方と一緒にお買い物にいらっしゃれば、よりワードローブが心地よいものになりますよ。
是非お近くのプロを探してみてくださいね。
お読みいただきありがとうございました。