【小説】ツバキ文具店 好きすぎるのでご紹介します。

こんにちは。

東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。


新型コロナ感染予防のための、”自宅おこもり生活”はまだまだ続きます。

そんな時は、無料動画で映画やドラマを視聴するのも良いですし、

好きな本をゆっくりと読み返すのもお勧めです。

私には、そんなとき必ず手に取る本が3冊あります。

向かって左から順に
  • 小川糸さんの小説「ツバキ文具店」
  • 同じく 続編「キラキラ共和国」
  • ツバキ文具店(著)「ツバキ文具店の鎌倉案内」

今日は、この3冊をご紹介いたします。

お読みいただけたら嬉しいです。

「ツバキ文具店」はどんなお話なのか

もともとは、数年前に、鎌倉在住の友人に教えてもらったのが、この小説を知るキッカケでした。

著者の小川糸さんの小説は、デビュー作の「食堂かたつむり」が好きでしたので、すぐに読んでみました。

鎌倉にひっそりと佇む、小さな古い文房具屋「ツバキ文具店」が物語の舞台です。

文房具屋なのだけど、手紙の代書を受け付けています。

ラブレターや絶縁状、借金のお断りなどなど、どんな依頼にでも応じるツバキ文具店。

店主の鳩子が、育ててくれた祖母の没後にお店を引き継ぎ、お客さんや街の人と関わり合いながら月日を積み重ねていくお話です。

登場する、こだわりのある筆記具、字体、便せん、切手などは魅力的でしたし、銀座の伊東屋でもコーナーが出来るほどでした。


と、文字にするとシンプルな内容なのですが、このお話は読み手によって、

様々な角度から捉えることのできる内容だと思っています。

主人公の鳩子の在り方に惹かれる方や、恋愛が気になる方。

ただただ登場する文具たちに惹かれる方。

私が惹かれたのは、カシ子さん(祖母)と鳩子とバーバラ婦人の関わりです。

特にカシ子さんとバーバラ婦人の交流が明かされてからの鳩子のストーリーは、泣けました。

「見守ること」
「節度をもって踏み込むこと」

この2つの距離の取り方が、心に沁みましたし為になりました。

私自身サロンのお仕事を始めてから、いつも心の底にあるのはカシ子さんとバーバラ婦人かもしれません。

また、誰一人として嫌な登場人物が出てこない小説です。

現在のように、外出が厳しく制限されているこの時期、ストレスもたまります。

そんな時に、お気に入りの飲み物と一緒に、ぜひ読んでみてください。

続編『キラキラ共和国』はどんなお話なのか

続編『キラキラ共和国』は、主人公の鳩子が守景さんと結婚したところから始まります。

守景さんと娘のQPちゃんにも、辛い過去があるのですが、

そんな3人の家族になる過程が、静かながらも妙にリアルで、私にはとても面白かったです。

代書屋としての依頼も、また一層奥が深いものになっていくのです。

そして、題名の『キラキラ共和国』。

気恥ずかしいような題名ですが、ちゃんと本の中に「キラキラ」の意味が書かれていて、

それを知ると、なんとも言えない優しい気持ちになり、読後感がこんなに心地よい小説も少ないと思います。

是非、「ツバキ文具店」と併せてお読みください。

エッセイ「ツバキ文具店の鎌倉案内」も!

ツバキ文具店の番外編として、『ツバキ文具店の鎌倉案内』という本も出版されています。

ちなみにこちらは、小川糸さんのエッセイではなく、

あくまでも「ツバキ文具店」の世界観で鎌倉の魅力を紹介しているエッセイです。

挿絵がまたいい味出しています。

小説に登場する、お寺や神社、美味しいものなどが、

実際に行きやすいよう、交通機関や駅からの所要時間なども添えて紹介されています。

先ほど、小説の読後感がとても心地よいとご紹介しましたが、

その読後感を良い意味で高めてくれる、内容になっています。

読むだけで、鎌倉をお散歩したような気持ちになれます。
蛇足ながら、こちらを読んでから、鎌倉に行った際は必ず「レンバイ」に寄るようになりました。
こちらでしか買えない美味しいものがたくさん並んでいますよ。

ツバキ文具店シリーズのドラマ『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』

一方、ツバキ文具店は、2017年に『ツバキ文具店〜鎌倉代書屋物語〜』として

NHKにてドラマ化もされています。

主なキャスト

  • 雨宮鳩子…多部未華子
    主人公 通称ポッポちゃん。
    鎌倉の代書屋「ツバキ文具店」で祖母に厳しく仕込まれた。自分を捨てた母のことは、顔すら知らない。祖母に反発して、鎌倉を飛び出したのだが、8年ぶりに帰郷。思いがけず代書屋を継ぐことになり、さまざまな手紙の代書に取り組むことに。
  • 白川清太郎…高橋克典
    鎌倉の観光ガイド。
    以前は商社のエリートサラリーマンで、英語が堪能。鳩子の祖母・カシ子に書道を習っていたことがある。鳩子のことを何かと気遣ってくれるが、自身は老いた母親の介護に悩む日々をおくる。
  • 守景蜜朗…上地雄輔
    ツバキ文具店の近くの「むぎカフェ」の店長。
    男手一つで娘の陽菜を育てるシングルファーザー。穏やかで控えめな性格の守景さんとの会話ができるカフェは、鳩子にとっては癒しの場となる。
  • はーたん…新津ちせ
    守景さんの娘で、手紙を書くのが大好きな5歳の女の子。鏡文字が交ざった手紙を鳩子にくれる「文通相手」。
  • 楠帆子…片瀬那奈
    パンを焼くのが得意な小学校の教師(ティーチャー)であることから、パンティーと呼ばれている。手紙にまつわる出来事がきっかけで鳩子と友達に。明るくて前向きな女性。
  • バーバラ婦人…故 江波杏子
    ツバキ文具店の隣に住む、上品でちょっとミステリアスなレディ。その朗らかな言葉には、自由に楽しく生きる人生のヒントが。フランスなど外国で生活していた時期があり、目利きの画商という一面も。
  • 男爵…奥田瑛二
    謎の紳士。高台に住むお金持ちと噂されている。祖母のカシ子と親交があり、鳩子のことは幼い頃からよく知っている。ぶっきらぼうな態度とずばずば言う性格で、鳩子はちょっと苦手にしている。
  • 雨宮カシ子…倍賞美津子
    鳩子の祖母で、代書屋の「先代」。
    娘が出奔したのち、女手一つで鳩子を育てた。鳩子を厳しくしつけ、自分の後継者として指導。反抗した鳩子は高校卒業と同時に家を飛び出した。以来、鳩子とは会えないうちに亡くなってしまった。

引用:NHK番組HP より抜粋

このドラマ、音楽も含め本当に丁寧に作られたドラマでした。

小説の中の登場人物のイメージがよく具体化されていて、代書を仕上げて行く様子や出来上がった作品も素晴らしくて

原作と映像がマッチすると、こんなに気持ち良いのかと感じたものです。

特に、カシ子さんとバーバラ婦人の二人は、倍賞美津子さんと江波杏子さんの演技により、

小説の中のイメージがフワーっと膨らみ、頭の中で活き活きと動き出し、何度も観返したものです。

また、高橋克典さんも、他の作品とは全く違う役柄でした。カシ子さんとのくだりは小説よりも良い意味で肉付けされ、

奥深いエピソードになっていました。

たいていはドラマ化されると、原作のイメージが変わることも多いのですが、

このドラマに関しては、映像化の良いところが凝縮されていて、DVDボックス購入を考えているほどです。

でも、お高いので…NHKさん、ぜひ再放送をお願いします(^-^;

【番外編】その他2冊

あわせて、小説の舞台やロケ地をめぐる際にも便利な2冊もご紹介します。

≪鎌倉湘南カフェ散歩≫

著者の川口葉子さんは、ライターとして雑誌・Web等でカフェやコーヒー特集の監修されたり、多数の記事を執筆されています。

また、Webサイト『東京カフェマニア』を主宰されています。喫茶写真家としても活躍されています。

こちらの本は、表紙のテイストからも伝わるかと思うのですが、浮わついたところのない実直な視点から、お店を紹介して下さっている本です。

実際に行かずとも、読み物としてもとても面白いです。

 

≪OZマガジン 鎌倉案内≫

OZマガジンさんからは、「鎌倉案内シリーズ」は何冊も出ていますが、私個人的にはこの1冊で充分なので大切にとっております。

特に地図が分かりやすくて、時々地図を眺めながら、脳内散歩を楽しんでいます。

写真もきれいです。

 

OZマガジン 2016年 05月号

 

 

鎌倉と私

鎌倉と私には、幼い時からご縁があると思っています。

○祖父が毎年必ずお正月になると、鶴岡八幡宮のお守りを用意してくれたこと

○こっそり鶴岡八幡宮まで連れて行ってくれたこと

○必ず立ち寄るお店が幾つかあって案内してくれたこと

○祖母の伯母の家が現在の鎌倉文学館の近くにあって、子供時代の祖母が遊びに行った時のお話を聞くのが大好きだったこと

○大学を卒業して少し経った頃母との確執がピークに達し、とあるお寺の風景に慰められたこと

などなど、主に大好きだった祖父母(母方)にまつわる思い出に拠ります。

当時の家は横浜市にあったので、今より数段、鎌倉や湘南は身近な場所でした。

これについては長くなりますので、次回の記事でご紹介したいと思います。

おわりに

今日は、時々ゆっくりと読み返したくなる、お勧めの本をご紹介いたしました。

嫌な人が一人も出てこない、ホッとするお話が詰まっています。

私の好きな本たち

 

 

どのページを開いても、活字の中の登場人物たちが、

活き活きと鎌倉の静かな街並みで動き始め、

どの見開きページの中にも、好きな文章があり、開くだけで幸せになる本たちです。

こんな風に読み返していると、湘南新宿ラインに乗ってまた行きたくなりますが

今は自粛中なので我慢ですね。

次回は、私にとっての鎌倉という街についてご紹介したいと思います。

お読みいただきありがとうございました。

 

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