こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
今日はご質問の多い「眉」についてです。
今までも眉の描き方については、
幾つかの記事でご紹介してきましたが(記事の最後にリンクを貼りました)
私も含め「骨感のある人」には気を付けたいポイントがあります。
それは
眉弓筋(びきゅうきん)を無視した位置に描かない。
ということ。
無視して描いてしまうと、表情に対してとても不自然になってしまうので、
どんな眉を描くにしても無視しない位置に描いた方が、仕上がりが綺麗に整います。
今日の記事では「無視しない位置」ってどういうことか?をご紹介してまいりますね。
お読みいただければ嬉しいです。
眉弓筋ってなに?
眉弓筋とは、目を見張ったり眉毛を上げると、盛り上がる筋肉のことです。
わかりやすい例で言うとこちらのイラストです。
ゴリラを書く時って、どんなものでも目の上に線を書いてこんもり感を出していますよね。
実は、男性もここの骨感や筋肉が発達している方が多いです。
顔タイプ診断で、直線か曲線かを見るポイントに「骨感」があるのはご存じでしょうか?
眉から眉間にかけて存在するこの出っ張りが、目視できる方ほど
「骨感がある」
つまり直線的であり、男性的なクールな特徴も併せ持つ方、と診断します。
※ただし頬骨や顎、こめかみ部分の骨感も総合的に見ていきますので、ここだけで判断することはありません。
つまり、眉弓筋が目立つ方は男性っぽさも持っている、という特徴があるのです。


この筋肉に沿って眉毛が生えるので、本来、その方独自の特徴である筋肉を無視しない方が違和感のない眉になれるのです。

ちなみに、眉尻をご自分のまぶたのカーブと平行に描くことをお勧めしているのも、同じ理由からなのです。
まぶた周りの骨をガイドに眉を描くと、違和感のないご自分らしいお顔になれますよ!
眉毛には本来あるべき位置、というのがあります。
眉が本来あるべき位置とは、眉弓筋の上です。つまり筋肉に乗る位置です。
もともとの役割として眉毛を動かす筋肉なのですから、その上に眉毛があるのは当たり前と言えば当たり前ですね。
※毎度のことながら、下手なイラストでゴメンナサイ。
この筋肉の位置からずれて眉毛を描いてしまうと、
眉弓筋が妙に悪目立ちしてしまうことがありますので気を付けましょう。
下の写真は、悪目立ちしてしまっている例になります。
本来あるべき眉弓筋付近の毛を抜いて(剃って)しまい、その下側に平行気味に描いておられるのですが、
筋肉が出ているので、毛が無いのに盛りっと薄青く透けて見えてしまっています。
※下の写真で丸で囲ったあたり
また、
年齢が上がると、その人が本来持っている特徴がより顕著に表れてきます。
眉弓筋が発達している、というのも特徴の一つです。
なおかつ年齢と共に肉は下がってくるので、眉や目のあたりは、
まぶたは下がるは、骨は出てくるはで「踏んだり蹴ったり」状態に陥ります(+_+)

こういった加齢による影響が出るので、若い方達とはそもそもメイクの努力のベクトルが違うのがお分かりいただけると思います。
ですから、その特徴をカバーすべく眉の位置に気を付けて描き、まぶたが更に落ちくぼんで見えないよう、明るい色を塗ったりして工夫するのです!
頑張りましょう!!
「眉弓筋」が目立つ原因
誰でもが持っている、この眉弓筋。
場合によっては不自然に目立ってしまっている方も見受けられます。
目立つことで、男性的にも見えてしまうので、
結果的に「お爺さん化」して老けて見え、女性の顔としては違和感につながってしまいます。
では、目立ってしまう原因とは何でしょうか。
大きく3つの理由があると言われています。
- 眉毛の上の部分を抜いたり剃ったりし続けている
- 眉毛をよく動かすので、眉毛の筋肉が発達している
- 眉毛の筋肉が凝っている
では、ひとつひとつ見ていきましょう
眉毛の上を抜いたり剃ったりしている
眉毛の形を整える時には、見えやすい眉毛の上の部分をついつい、いじりたくなってしまいませんか?

折しも私達50代は眉の流行に翻弄されてきた世代です(笑)
1980年代バブル期の太眉→1990年代のアムラー細眉→2000年代からは180度変わりナチュラル感を前面に→そして現代は平行眉全盛時代突入期
この中でも、1990年代には私達は既に30代になっていましたが、あまり太い眉でいるのは気が引けませんでしたか?
私もこの時期は出産で抜けたり、育児疲れで抜けたり、おしゃれの為(と信じて)結構抜いてしまったので、
今のナチュラル眉は、抜けてるところを埋めるのがタイヘンです。
この写真は37歳頃の私です。眉細っ!!
でも、眉毛の上の部分は眉弓筋が発達している部分なので、ここの毛をなくしてしまうと、かえって眉弓筋が目立ちます。
特に眉毛を上に上げたりする時に、眉弓筋がぼこっと目立ちます。←次の章も参考になさって下さい。
眉毛をよく動かすので、眉毛の筋肉が発達している
表情が豊かな人は、眉毛もよく動きます。
筋トレに例えると、そこの筋肉が鍛えられると、筋肉自体が大きくなり太くなりますね。
それと同じで、眉弓筋も鍛えられると大きくなります。
ご自分に当てはまると思われた方は、これ以上眉弓筋が鍛えられると、額の横皺も目立ってきますので(+_+)
下記のトレーニングを是非始めてみてください。
眉弓筋は額の筋肉と連動しているため、瞼を大きく開けようとすると同時に額も上がっていたりしませんか?
額の筋肉を使って目を開ける癖がついてしまうと、いつも驚いたような表情に見えてしまいますし、眉山の上に、もっこりとした眉弓筋のコブが出来てしまいます。
下記のトレーニングを「おでこを手のひらでペタッと抑えながら」やってみてください。
目を開けるときに額もつられて上がらないように気を付けるのがコツです。
- 目をぐっと大きく見開き3秒間キープ
目を見開くときは瞼を上に持ち上げようとするのではなく、眼球を前に突き出すイメージで力を入れます- 目の力を緩めてリラックス
- 1と2を交互に数回繰り返すことで、眼輪筋(眉ではなく眼そのものを動かす筋肉)が鍛えられ、眉や額に悪影響が及ばなくなります!
眉毛の筋肉が凝っている
肩の凝りと同じで、筋肉はどこであっても凝ります。眉弓筋も例外ではありません。
筋肉が凝ると硬く盛り上がります。肩凝りが進むと肩回りがモッサリしてくるのと一緒です。
なので、結果的に目立ってしまう、というわけです。
これを解決するには、まさに肩凝りと一緒で、マッサージして血行を良くすることが重要になってまいります。
簡単なマッサージの方法をご紹介いたします。
眉を親指と人差し指で挟み、マッサージで揉みこむとほぐれてきます。
- 縦に10回
- 横に10回
- ぐるぐる10回、回す。
※眉頭(図の赤い丸のあたり)から始め、眉の中央まで1㎝ずつずらしながら、①~③を繰り返します。
※こちらのマッサージ方法は昨年のPrecious.jp様の記事を参考にしております。すっかり習慣化することが出来感謝しております。画像もお借りいたしました。
このマッサージは、ほぐれるだけでなく、まぶたの重みも取れます。
朝起きてまぶたが腫れているような時には、メイクの前に1セットやってみてくださいね。
眉弓筋を意識した眉の位置とは
先ほど申し上げました通り、基本的には、この眉弓筋の上に眉毛があるのが理想です。
眉毛が、この眉弓筋の一番高くなっている部分より上にも明らかに生えている場合は、抜いたり剃ったりしても構いませんが、
基本的に眉丘筋の上に乗っている眉に関しては、極力いじらない方が無難です。
眉を細くしたいならば、眉の下部分を細くします。
そうやって整えてから、
骨の位置に毛があるように描く事で、
眉弓筋が目立つ事なく綺麗に仕上げる事ができますよ。
下の写真は、向かって左が37歳で右が56歳。
歳を重ねても骨の位置は変わらないので曲線の取り方は似ています。
ただし、先ほどお話したように、
私は眉山から眉間にかけてと鼻筋に骨感があり、なおかつまぶたが窪んできているので
それらが目立たないように、下に描き足したり、眉頭をフワッと描いたりして工夫しています。

それにしても20年前の私はキツイ顔していますね…そんなに男子2人の子育てがタイヘンだったのでしょうか(笑)
今の方が柔らかい表情で、若い感じを受けます。あらためてメイクの効果は凄いですね!
なお、眉自体の描き方の詳細はこちらの記事でご紹介しています。ご参考になれば嬉しいです。
番外編:カットする際の注意
眉上の無駄毛を無くし過ぎると、眉弓筋の存在や剃り跡がジョリジョリと目立ってしまったりと、デメリットが生じてしまいます。
眉上=眉弓筋の一番高くなっている部分より上は、産毛の処理程度にとどめるのがおすすめです。
もし、眉山が山状に尖って気になる場合(赤いラインからはみ出している部分)は、
眉丘筋の一番高いところが露わにならないギリギリのところまで(青い三角部分)眉毛をカットします。
そうする眉の尖り具合がやわらぐので、眉山の高さが気にならなくなります。
ハサミの使い方
ハサミでカットする場合は、刃の当て方に気を付けましょう。
まず、眉毛のカーブとハサミのカーブが揃うようにハサミを持ちます。
そして、「長さを整える」場合は刃を写真のように肌・眉毛に90度に当ててカットしましょう。
平行に寝かせて切ってしまうと、短く刈り込むことになってしまいます!
眉を正しい位置に整えるための姿勢
お手入れする時も、描く時も、姿勢がとても大切です。
こちらの写真のように顎を引いてやろうとすると、眉弓筋がモリっとしてしまっているのがお分かりいただけると思います。
ピンとこなかったら、眉を触りながら顎を引いてみてください。
眉弓筋が動いたのが分かりましたか?
是非とも、下のイラストのように、顎を引かずに正面から鏡を見るようにしましょう。
まとめ
今日の記事では、
☆眉弓筋を意識して眉の位置を決めると良いこと
☆眉弓筋がモリっとしないようなトレーニングやマッサージがあること
☆眉毛のお手入れも眉弓筋の位置を意識すると良いこと
この3点に加えて、お手入れの際のハサミと鏡の使い方をご紹介いたしました。
是非とも、「骨と筋肉」をご自分で触って確認してみてくださいね。
どうしてもよく分からない場合は、メイクを教えてくれるサロンを訪ねてみてはいかがでしょうか?
こちらもよろしければお読みください。