こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
今回は大人世代限定「パーソナルカラーとの付き合い方」のお話です。
なお、私がはじめに勉強したサロンは、いわゆる協会ではないので勉強が不足しているようにも感じ、独学を重ねました。
そのうえでたどり着いた大人世代に相応しいパーソナルカラーの考え方は、この3つだと考えています。
似合う色を知り、着ていて落ち着く&好きな色を知る
印象を変える手段に使う
その時々の装いにマッチするよう、品よく強くなれる色や、優しく見える色を知っておくと、有効ですし楽しいものです。無彩色のみのコーデは老けるので、ポイントでも良いので似合うカラーを使う。
パーソナルカラーとは
パーソナルカラーとは、その方の生まれ持った色(肌・瞳など)と、雰囲気とが調和した色のことです。
調和した状態を「似合う」とよびます。
似合う色を見つける診断のことを「パーソナルカラー診断」と呼びます。
似合う色を見つけ出すために、私たちイメージコンサルタントは、色についても学びアドバイスの精度を上げる努力をします。
以下は、私が学んだことの中から、同世代=大人世代の方が、意識した方が良いと思うことを抜粋して書いたものです。抜粋とは言っても少し長いので、ご興味がない方は「私が大切にしていること」まで飛んでくださいね。
色の三属性
①色相
色相とは色合いのことです。色相を虹色順に円状に並べたものを色相環と言います。
色相環からは、6つのことが読み取れます。
- 暖色:赤、赤橙、橙、黄橙、黄くらいまでの、暖かさを感じる色合い。
- 寒色:青緑、青、青紫くらいまでの、冷たさを感じる色合い。
- 中性色:紫系や緑系の、暖色とも寒色ともいえない中間的な色合い。
- 補色:色相環で真正面で向き合っている色のこと。例えば黄色と紫。補色でコーディネートすると、目がチカチカしたりしますが、どちらかの色の彩度や明度を落とすと、お洒落なイメージになれます。
- 反対色:色相環のおよそ反対側に位置する色のこと。例えば緑と橙。反対色でコーディネートすると、インパクトの強いイメージになります。
- 類似色:色相環の隣または近くに位置する色のこと。似た色同士ですので、調和が取れて落ち着いたイメージになります。
②明度
明るさの度合いです。
明るい色を高明度、暗い色を低明度と言います。白が最も高く、黒が最も低くなります。
例えば、ピンクは高明度で、茶色は低明度です。
③彩度
鮮やかさの度合いです。
鮮やかな色を高彩度、白、グレーや黒に近づく色を低彩度と言います。白とグレーと黒が最も彩度の低い色です。
高彩度の色は華やかさがあり、低彩度の色は落ち着きがあります。
以上の三属性に加えて、清濁と、有彩色・無彩色も大切です。
○清濁
色の透明感、濁り具合のことです。
色に白もしくは黒を混ぜると清色=透明感のある色になり、グレーを混ぜると濁色=濁り感のあるスモーキーな色になります。
清色を当てると、肌の艶が増し目鼻立ちがクリアになりますが、やたらケバくなってしまう方もおられます。
濁色を当てると、輪線やパーツがソフトになり滑らかな印象になりますが、やたら老け込んでしまう方もおられます。

(反応してしまうのか)が「パーソナルカラー」を決める際の
重要なポイントになると考えています。
○有彩色・無彩色
色みを持つ色全てを有彩色と言います。有彩色は、色相、彩度、明度の3つの要素をもちます。
対して白、グレー、黒といった、色みを全くもたない色を無彩色と言います。無彩色は、明度のみの要素をもちます。

大人世代は、無彩色だけのコーデでは、暗い性格やきつい性格に見えてしまいます。どうしても色物を着るのが抵抗ある方は、肌の露出を少しだけ増やすか、アクセサリーやスカーフなどの小物に、お似合いになる色を加えたりしましょう。
パーソナルカラー・4シーズンとは
パーソナルカラー・4シーズンとは、色のグループを春夏秋冬の4シーズンに分けることで、似合う色をイメージしやすくする分類法です。
スプリング
イエローベースで高明度&高彩度、清色がお似合い。カラフルでキュート、健康的なイメージ。
有名人:深田恭子さん、佐々木希さん、松田聖子さん
サマー
ブルーベースで高明度&低彩度、濁色&紫陽花の色がお似合い。エレガントで優しく、柔らかなイメージ。
有名人:松嶋菜々子さん、黒木瞳さん、鈴木京香さん
オータム
イエローベースで低明度&低彩度、濁色がお似合い。シック、艶やかなイメージです。
有名人:北川景子さん、後藤久美子さん、米倉涼子さん
ウィンター
ブルーベースで低明度&高彩度、清色がお似合い。シャープでクール、かっこいいイメージです。
有名人:桃井かおりさん、常盤貴子さん、中谷美紀さん

パーソナルカラーって奥が深いんです。
色彩心理
パーソナルカラーを決めていく中で、色彩心理も大切にする場合があります。色の好き嫌いもありますが、お客様が何に価値観を置かれているか、どういう人に見られたいか、も大切な情報として加味いたします。その方がお客様にとっても、より内面にしっくりくるカラーに出会っていただけると信じています。
いくつか代表的な色の持つ心理的意味合いと、身体にもたらす効果を書き出してみます。
赤 | 感情的 興奮や刺激をもたらす。 | 体温、血圧、脈を上げる。 |
オレンジ | 楽天的な印象を与える。 | 消化、新陳代謝を良くする。血管、自律神経を刺激。 |
黄 | 明るさや希望を与える。 | 運動神経を活性化する。脳を活性化。頭の回転を速くする。 |
緑 | 情緒の安定。安心感を与える。 | 筋肉の緊張をほぐしリラックス効果を上げる。血圧を下げる。 |
青 | 鎮静作用。精神的な落ち着き。 | 体温低下。痛みを緩和する。 |
紫 | 優雅さ、高貴さを感じさせる。 | 集中力アップ。鎮静効果。リンパや心筋、運動神経の働きを抑制する。 |
黒 | 高級感があり、力強さを与える。 | 相手を威圧する。力を象徴する。 |
白 | 純潔、純真さを表す。 | 過去を清算しリセットする効果を助ける。 |

また、心臓の病気で入院した実家の父があまりにもイライラしていた時、色彩心理を鑑み、紫色のアネモネにグリーンをふんだんに添えたアレンジを作ってもらい、病室に飾るようにしました。おとなしくなったかは不明ですが(笑)結構気に入ってくれました。
私が大切にしていること
ここまでパーソナルカラーと色彩心理の一般論を書いてきましたが、私がお客様のパーソナルカラーを拝見するときに大切にしていることは
①色の三属性と清濁、どこに当てはまる方なのか
②心理的にどの色がしっくりくる方なのか(勝手に決めることはせず、会話の中で相互理解に努めています)
この2つです。この判断には、顔タイプ診断の結果も加味します。
その結果を、わかりやすくお伝えするために、4シーズンに落とし込んでお伝えしています。
それでも、お似合いになるシーズンが2つまたぐ方もおられますし、シーズンでは分類できないところで決まる方もおられます。
また、ご性格も大きく影響します。

性格のおとなしい方は「朱赤」には手を出せないものです。
このようにパーソナルカラーは難しく奥が深いものですが、私が診断をいい加減にしたくないのは、カラーを装いに反映するには2つの意味合いがあるからです。
- 似合って馴染む
- 顔に映して印象を変える
①に関しては、この通りの意味合いです。似合っている色は、肌や瞳の色に馴染み美しいですし、内面的にも落ち着きます。
②については、大人世代の私たちには、その時々の装いにマッチするよう、自分が品よく強くなれる色や、優しく見える色を知っておくことは必要ですし、安心して装うことを楽しむ事も出来るようになります。
そうやって楽しんでいただくには、「似合う色を知る」「どうしても似合わない色を知っておく=どんな場合でもその色は避ける」ことは必要で、そのためにパーソナルカラーを知っておくことがとても重要です。


外面にも内面にもお似合いになる色をご一緒に探し出し、
自由に活用していただける方が増えることが私の願いです。
まとめ
今回は、パーソナルカラーについてと、パーソナルカラー診断と色彩心理の利用法について書きました。
特に50代からの大人世代の方には、色の清濁も大切なポイントであること。
パーソナルカラーを知ることにより、「似合って馴染む」そして「顔に映して印象を変える」この2点を使い分ける楽しさがあることもお伝えしました。
この記事がお役に立てれば幸いです。
ここまで、大人世代向けに
- 顔タイプ診断
- 骨格診断
- パーソナルカラー診断
この3つの診断について、私が意識していることを書かせていただきました。
次回は、この3つの診断を総括するために、私が最も大事にしていること
「大人世代が輝くには“上品であること”が不可欠である」
このことについて書いてみたいと思います。
どうぞお楽しみに。
お読みいただきありがとうございました。