慶事 母としての装い

こんにちは。

東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。


はじめにおことわりいたしますが、今回のテーマはわたくしのことではありません。
お客様のリクエストとしていただいたお話です。
どうか早とちりなさいませんようお願いいたします。

事の始まりは、先月私が投稿しましたイギリス旅行の記事でした。

長男の大学院卒業セレモニーに参列した記事だったのですが、

私が着ておりましたスーツの件にとても共感してくださった方から、お申し込みをいただいたのです。

お問合せ欄には

息子の結婚がパタパタと決まり、近々両家顔合わせをすることになりました。
略式結納も兼ねることになり、何を着て良いのか迷っていたところへ、偶然ブログを拝見し、
同年代で上品さを謳っておられる松前さんにご相談したくご連絡いたしました。

と書いて下さっておりました。

初めての方でしたので診断をさせて頂きたいところでしたが、お日にちが迫っておられたので、前もってお写真を送っていただき、

下見はせず「ショップ巡り」として新宿の百貨店をご一緒に巡りながらお洋服や小物を探そう、という内容で当日を迎えることにいたしました。

結果的に、下見をしないでお会いし、歩き回りながらお話しするなかで

「本当は何が欲しいのか」「どんな思いを装いに重ねたいのか」が、お客様の中でハッキリしてきて、とても有意義な時間となりました。

最後は、お手土産のお菓子までデパ地下で下見をしてしまいました!

* * *

今日の記事は、慶事の際、母としてどう装うかのヒントになれば、との思いでシェアいたします。

お読みいただければ嬉しいです。

大前提として

いくら嬉しい日であっても主役は本人達。男性側女性側問わず、本人達の意思を尊重する。

これは大前提として認識したいところです。自分の時のことを思い返してもそう思うのです。

結婚にまつわる一連の日々では、親として本人達より1歩下がる在り方が、私は潔いと思っています。

どこでどんなお式にしたいか、どんな披露宴にしたいか、花嫁として何を着たいのか、お引き出物は何が良いか…etc、親が口出すことではないと考えています。

親としての装いにも、その在り方を反映させられればよいですね。

両家顔合わせ(兼略式結納)

お客様の場合は、都内のホテルの個室を借りてのランチの最後に、指輪と時計の交換で略式の結納を行うとの事でした。

皆さま洋装でという事で決まったそうですが、お客様は和装に慣れた方でしたので、かえって洋装は難しいとお感じになられたようです。

* * *

ちなみに正式と略式の違いはご存じですか?

正式結納

正式結納は、媒酌人がそれぞれの家を訪問し、結納の品をおさめ口上を述べる儀式です。

※画像はお借りいたしました。

本人同士も同席することはありません。

服装は、女性はもっとも格の高い、正礼装である「振袖」。男性も正礼装である「五つ紋付き羽織・袴」で格を揃えます。

両家の親も、父親であれば「五つ紋付き羽織・袴」、母親であれば「黒留袖」または「五つ紋入りの色留袖」といった正礼装を着用します。

このような格式ばった結納は、現代の一般家庭では、ほとんど行われません。

略式結納

一方略式結納は、料亭やレストランなどに両家が集まり、その場で結納品を納めるという形式で進められます。

※画像はお借りいたしました。

結納としては簡略化されたものとなるため、女性は「振袖」以外に、準礼装である「訪問着」でも大丈夫です。もちろん洋装もありです。

地域によっては、振袖が好まれることもあるそうです。男性は「ブラックスーツ」「ダークスーツ」などで問題ありません。

両家の親も、父親は「ブラックスーツ」、母親は「訪問着」「付け下げ」「色無地」のほか、ワンピースなどの洋装も大丈夫です。

もちろん両家の服装の格は揃えます。これはとても大切です。

正式には顔合わせ前なので、親同士が決めるのではなく、本人たちが間に入りきちんと話を通します。

服装など

話を戻しまして…

つまりお客様の場合は、洋装が必要になったわけです。先様と「ワンピースとかスーツ」と決まったそうです。

ご自身のご希望としては「普段にも着まわせるような応用範囲の広い服。着ていて楽な服」との事でした。

ただし、お客様のお顔のタイプはキュート寄りのフレッシュでいらっしゃいましたので、本来はカジュアル寄せがとてもよく似合われるお方です。

そうなると、プロの腕の見せ所です^^

お客様のお写真はお見せできませんが、ストンとしたワンピースと、ノーカラージャケットをご提案いたしました。

こんな感じです。

シワになりにくい素材で、肩は肌が透けない程度のレースになっており、後ろ身頃肩甲骨あたりにタックがあるのでワンピ一枚で着ても楽できれいです。

骨格はストレートでおられましたので、素材は吟味して色々試着していただきました。ジャケットはワンピとは別のお店で2着お買いになりました。

普段のお食事などにも使いやすい、よくお似合いのものを見つけることが出来ました!

また、服装が決まったところで、髪型やメイクのご質問も途中でいただきましたので、ドレッサー付きの洗面所に駆け込みご提案いたしました(笑)

その足で、コスメのタッチアップもご一緒させていただきました。

思い返しますと、下見をしなかったので、かえって「取り置き品」に縛られることなく、フレキシブルに見て回れたのがとても良かったと思っています。

もちろん前日までにざっくりした下見は致します。
お連れするお店に無駄な導線が無いようルートを組み立てるためです。
通常メニューのショップ巡りも、そのように進めています。

行き当たりばったり歩き回るわけではありませんので、どうぞご安心くださいね

ジュエリー

お客様に、ジュエリーについてもご質問を受けましたが、和装にお詳しい方でしたので「和装とほぼ同じで良いですよ」と申し上げました。

ただし、正式な和装の場合は、ジュエリーに関しては「結婚指輪のみ可」が正式です。

お手持ちのパールネックレスにお似合いになるイヤリングもご提案いたしました。

また、普段カジュアルダウンする時のバロックパールなども、ワンピースによく合う良いものがありましたのでお勧めしました。

ご参考までに、
バロックパールは歪な円なので、用途はカジュアルになります。

また、私達世代は持っていることが多いカメオに関しては、昼間のジュエリーとなります。
昼間は自然光で輝く、ムーンストーン、ターコイズ、さんごなど、穏やかに映える宝石、
夜はシャンデリアの光で輝く、ダイヤモンド、ルビー、サファイア、エメラルドなど、キラキラした宝石がお勧めです。

もちろんパール(真円)は昼夜・慶弔、用途を選ばないのでお付けになってください。

まとめ

今回のリクエスト「両家顔合わせ(兼略式結納)」の装い選びは、私自身親としては未経験ながら、とても勉強になり、ブログで私を探して下さったお客様には、とても感謝しております。

そして、こういったフォーマルに近い装いのご提案は、コンサバなスタイルが好きな私の得意分野かもしれない!と思いを新たにいたしました。

* * *

考えてみますと「両家顔合わせ」は、お若い2人にとっては、これからの長い人生を、家族親族含め、共にで生きていくための最初の1歩です。

親としても家族が増える1歩であり、だからこそ先の日々に

「そういえばあの時ああだったからこうなのよね…」などという黒い種は残したくありません。

黒い種…これは私の言葉ではなく、お客様の言葉です。大切な言葉として心に刻まさせていただきました。

そして、その一端をお手伝いできたのだとしたら、とても嬉しいです。

* * *

これからの季節は、お慶びだけでなく、卒業式・入学式・初めての保護者会・初めての保護者ランチ会等々

私が経験してきたことだけでもたくさんのシーンが待つ季節です。

装いに迷われたら、ご自分のお好きなテイストのプロに、装いを提案してもらうのも良いのではないでしょうか^ ^

お読みいただきありがとうございました。

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