こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
今回は「顔タイプ診断と骨格診断」のお話です。
「似合うファッション」にめぐり会うためには、ファッションの4つの要素を自分に落とし込んで選ぶと良いといわれています。
その要素に、今人気の3つの診断を当てはめた図がこちらです。
しかし、顔タイプ診断で似合うといわれるものと、骨格診断で似合うといわれるものが違うことも多いのです。
たとえば私は顔タイプはソフトエレガント、骨格ストレートです。
テイストの中でも、柄が一番わかりやすいので、ソフトエレガントとストレート、それぞれに似合う柄と私の顔で、フェイスマッチしてみましょう。
ペイズリーが私の顔に一番似合うのはわかっていただけると思うのですが、ペイズリーは骨格診断では「ナチュラル」に似合う柄と言われています。
また、ストライプと、大きくコントラストのはっきりした花柄は「ストレート」に似合う柄、と言われていますが、どうでしょう?似合うはずなのに顔より柄に目がいきませんでしょうか?
顔がステキに見えるよりも、柄に目がいく場合は「似合っている」とは言えないのです。面白いですね。
どうしてこんな現象が起こるのか、
ではどのように融合させればよいのか、
そのあたりをお話してみます。
骨格診断とは
骨格診断とは、もって生まれた身体の特徴から、スタイル良く見せる理論です。
もとより人の身体を3つに分けることは出来ませんが、どの特徴がその方にとって一番重要かを見極め、3タイプに分けて考えます。
代表的な有名人 (敬称略) |
身体の特徴 | 似合う着方 | |
ストレート | 米倉涼子、鈴木京香、深田恭子 | 身体の厚みがあり上重心。首が短め。 肌質は実が詰まっていてハリがある。 |
スッキリシンプルなテイストで。素材は肌質に負けない上質でハリのあるもの。ウエストはジャスト位置で着る。 |
ウェーブ | 佐々木希、新垣結衣、松田聖子 | 上半身より下半身が厚みのある下重心。首が長め。 肌質はマシュマロのように柔らかい。 |
特に上半身に厚みがないので、デザインや小物で盛る。素材は肌質に合わせ柔らかいものを。ウエストはハイウエストで着る。 |
ナチュラル | 天海祐希、中谷美紀、杏 | 身体の厚みよりも、関節が大きく骨感が目立つ。首の長さよりも鎖骨がグッと目立ち手足が長い。 | 骨感が目立つと男性的に見えるので、そこを拾わない素材と質感、デザインのものを。ウエストはジャストか低めで着る。 |

こちらの表に「似合うアイテム」とは書かず「似合う着方」と書きました。
これは、診断結果をアイテムに当てはめることを避けるためです。
よくストレートはVネック、ウェーブはギャザーやフリル、
ナチュラルは着崩す感じ、が似合うと言われますよね。
でも、そのように言葉や文字でインプットしてしまうと、
そこに囚われるようになってしまいます。
ファッションは自由で楽しむものなので、
囚われてしまうと不自由で楽しくないです。
私のサロンでは、このあたりをとても詳しくお伝えするようにしています。
また、身体の特徴をイラストで表したのが下記の図になります。
※手書きなので拙いですがご容赦くださいm(__)m
大きく違いがある部分は、肩回り、バストの形状、胴回りの形状、ウエスト位置、ヒップの形状でしょうか。
診断では、これらを服の上からお身体を触らせていただきつつ丁寧に見ていきます。
ちなみに私はストレートですが、首が長いのでウェーブ要素もあり、関節が大きいのでナチュラル要素も多いストレートです。
つまり3タイプに落とし込みにくいタイプです。
なのになぜストレートになったのかと言いますと、肌質が詰まっていて、二の腕が横に張り出し、胴回りが丸いので、それらの要素を拾いにくい素材が「ステキに見える」ためには不可欠だからです。
ウェーブを優先させてシフォンの透けるブラウスを着ると肌の質感が出すぎて、ちょっといやらしい感じになり、ギャザーやフリルのトップスを着ると着膨れます。
ナチュラルを優先させてローゲージのニットを着ると、だらしない感じになり、ローウエストのワンピースなどを着ると、操り人形のようなオモシロイ感じになります(^-^;
似合うアイテムの相違について
顔タイプを学んでいくと、顔タイプで似合うといわれるアイテムと骨格で似合うといわれるアイテムはバッティングすることが多いことに気づきます。
例えばウェーブの方で子供顔の方は、柔らかいとろみ素材よりもコットンなどの自然素材がお似合いになりますし、直線が多いお顔の方は、ギャザーやフリルよりもシンプルなシルエットの服が良くお似合いになります。
ここで分かりやすく、深田恭子さんの例でお話してみます。
深田さんの各タイプは以下の通りです。
顔タイプ:フェミニン=柔らかい素材が似合い、ギャザーやフリルの女性らしいディティールがお得意
骨格:ストレート=しっかりした素材が似合い、シンプルなデザインがお得意
でも…深田さんは、シンプルなシャツスタイルよりも、フワッとした女性らしいスタイルが良くお似合いでおられますよね。
たとえ2~3㎏太って見えたとしても、圧倒的な可愛らしさがとても魅力的です。
つまり、骨格診断で似合うと言われる要素よりも、顔から似合うもののほうがお顔に馴染んでステキに見える、ということなのです。
顔タイプと骨格のおすすめアイテムが違ってしまう時は、やはりお顔を優先させると素敵に見えます。
ただ、どちらの診断にしても、診断結果を具体的にアイテムに当てはめてしまうと、やはり囚われてしまいファッションを楽しめなくなります。
似合う柄の相違について
顔タイプ診断と骨格診断の結果で、大きな違いは柄ですので、以下のように表にしてみました。
顔タイプ別に、似合う代表的な柄をお示しし、そのうえで、骨格タイプに合うと言われている柄をフォントの色別で表しています。
ストレート:青
ウェーブ:赤
ナチュラル:緑
キュート | 小さめドット 小さめギンガムチェック 小花柄 |
アクティブキュート | 大きめドット 大きめギンガムチェック 大きめ花柄 |
フレッシュ | ボーダー 細いストライプ 小花柄 |
クールカジュアル | ストライプ カモフラ |
フェミニン | 大きめ花柄 大きめドット 千鳥格子 グレンチェック レオパード |
ソフトエレガント | ペイズリー 小花柄 パイソン |
エレガント | 大きめ花柄 ボタニカル 幾何学模様 パイソン |
クール | 太めストライプ 幾何学模様 ゼブラ |
たとえば、キュートタイプになった方でウェーブなら、柄はすべてお似合いになりますが、ストレートだと似合う柄がないので無地が良い、となります。
そんなことないですよね。
キュートタイプ×ストレートの有名人ですと、水卜麻美さんでいらっしゃいます。
お仕事着のスーツもお似合いですが、小花柄のワンピースもとてもお似合いです。
よろしければ「水卜麻美」さんで検索なさってみてくださいね。キュートの方にお似合いの柄をたくさん着ておられていますし、どの水卜アナもキュートの魅力があふれておいでです。
さて、冒頭でお見せした私のフェイスマッチ。
私でしたら、この花柄は着ることはないと思います…。
ストライプは色のコントラストを抑えて(ソフトエレガントは柄が本来苦手ですが、地色と柄色の差を少なくすれば似合いやすくなるのです)着ると思います。
夏のシャツワンピースにぴったりの柄ですよね。
特に柄の場合は、顔タイプと骨格のおすすめが違ってしまう時は、お顔を優先させてくださいね。
顔タイプ診断と骨格診断 どう活かしていくか
このように、この2つの診断は、結果から似合うとされるものが違う場合が多いです。
でも両方とも、「似合う」ためには大切な理論です。
2つの診断の軸足は、次のように住み分けています。
顔タイプ診断は首から上を見る。骨格診断は首から下を見る。
おのずと導かれる解が違うのは当然なのです。
骨格診断は「あなたのスタイルが良く見える診断」
では、このどちらも大切だけれど、軸足の違う診断をどう融合して活かしていくか。
通常、顔タイプアドバイザーの講座では、お洋服を購入する際のポイントとして、下記の順で選ぶとストレスなく似合う服にめぐり会えると、ご説明しています。
- 顔タイプで好きなテイストを探す
- 色で迷ったらパーソナルカラーを活かす
- デザインで迷ったら骨格診断で得た3つの項目(襟の形 重心位置 フィット感) を活かす
これをお読みいただいている皆さんも、この順番で選んでみてください。
顔タイプに合うテイストのお店は、サロンや講座でお伝えしています。
全国の1級アドバイザーでしたら、皆さん教えてくださいますので、ぜひ下のバナーを公表しておられるお近くのアドバイザーをお訪ねくださいね。
まとめ
このように、顔と骨格、2つの診断は「見るべき場所」が違うので、解が違っても、それは当然のことなのです。
おすすめアイテムやディティールが違った場合は、ぜひ顔タイプ診断を優先させてから、骨格の3要素を活かしてください。
それだって、もしご自分がもともと思っていらしたタイプと違えば、新しいご自分に内面もついていくのは大変です。

サロンでは、ご来店いただいてから何日かお日にちをいただき
アドバイスシートという小冊子をご郵送しています。
3つの診断結果がお客様にもたらす化学反応を、
出来るだけ丁寧にわかりやすくお伝えしたいからです。
ですから、各診断の似合うアイテムの相違が生じても、大丈夫です。
ただし!
大人世代…特に40代からは、年齢が上がれば上がるほど、骨格を優先させた方がステキに見える場合もあると考えています。
ややこしくしてしまい、ごめんなさいm(__)m
私自身が自分のファッションに向き合いたどり着いた考え方なので、これもご紹介したいと思っています。
次回はそのお話をいたします。
どうぞお楽しみに!
今回もお読みいただきありがとうございました。
同じように感じて悩む方の参考になれれば嬉しいです。