こんにちは。
東京・吉祥寺にて、50代女性に向け「内面と外見がマッチする装いをご提案する自宅サロン」アンドレアを主宰しております、松前恵美子です。
今回からは、骨格診断とパーソナルカラー診断について、詳しく書いてみたいと思います。
まずプロローグとして、自分の経験を織り交ぜながら、私自身がどのような足跡をたどって現在に至ったかをご紹介します。
※なお個々の協会や先生に意見するものではありませんので、固有名詞は出しておりません。ご了承ください。
現在、私のサロンでは、骨格診断とパーソナルカラー診断に加えて「顔タイプ診断」の結果が不可欠と思っており、3つの診断を総合的に見て、ベストなご提案を導き出しております。顔タイプ診断については別記事にご紹介しておりますので、お読みいただければ幸いです。
なぜ色々な協会・流派があるのでしょうか
皆さんは、骨格やパーソナルカラーが知りたくて検索してみたら、色々な団体や先生が出てきて驚いたことはありませんか?
骨格診断もパーソナルカラーも、奥が深く理論としても難しいものです。
だからこそ、それぞれたくさんの流派が存在します。
どこが正しいとか、どこが間違っているとか、そんなことは決してありません。
「何に重点を置いて診断するか」その違いが流派の違いを生じているように思います。
そして、人によって「何に重点を置くべき人なのか」が違うので、そこを見誤ると「ちょっと違うよね」という違和感になるような気がしています。
その方の似合う軸を知るために診断をしますが、
診断結果にその方のお好みやライフスタイル、性格などを加え、お一人お一人にベストな外見をご提案する事こそが大切だと思っております。
骨格診断と私
ウェーブと診断を受ける
私が最初に師事した先生に、「松前さんはウェーブ」と教えて頂きました。
理由は、首が長いこととお尻が大きく下側にお肉が付いているとの診断だったからです。
その先生は、上半身より、主に下半身を見て診断される方でした。

ところが私としては、ウェーブタイプに似合うといわれたテイストが、あまりしっくりこなかったのです。
ストレートと診断を受ける
疑問が消えないままサロンを続けていた昨年冬、お仕事仲間の方に「松前さんはウェーブじゃなくてストレートよ」と教えて頂きました。
理由は
- 肋骨~ウエスト部分を輪切りにしてみると断面図が丸いこと
- 二の腕など上半身に厚みがあること
- 肌の質感がしっかり中身の詰まった感じであること
ただし、以下の3つを注意するよう教えて頂きました。

- 首が長いことでウェーブに合うトップスの着方は出来る。
- 関節部が大きいので、ナチュラルに合う着方も出来る。
- でも肌の質感はストレートそのものなので素材は気を付けること。
ストレートと診断を受け、とても腑に落ちることも多く、納得できました。
がっっっ!!
もともとお習いした診断方法は、下半身重視でしたので上半身の見方は、ハッキリわかりません。
骨格だけ、他の学校や協会で学びなおすことも考え調べてみましたが、それぞれのスクールで重視するポイントが違い、学んでも別の迷いが生じることは明らかでした。
ストレートを量産するところ、ナチュラルを量産するところ、等々色々ありすぎたのです。
100名以上のお客様を見直す
そこで、今までお客様として来てくださった100余名の皆様のデータやお写真を全て見直し、自分がどこを見逃していたのか、主に上半身に注目しながら復習しました。
その中で「そのお客様が何に重点を置くべき方なのか」も見直す事が出来ました。大変な作業でしたが、やり遂げて得たものは大きかったです
その集大成が、下記の手書きイラストです。横から見た図もありますが、それは次の記事でご紹介いたします。

中にはサロンを再度訪ねてくださる方もいらしたので、無料で再診断をさせて頂きました。
皆さん怒るどころか、かえってお励ましの言葉をくださる方が多く、本当に感謝しております。
パーソナルカラーと私
オータムと診断を受ける
私にとって、パーソナルカラーとの出会いはとても気軽なものでした。
あるお知り合いが、ご自宅のサロンで色彩学の先生を招いておられ、私も訪ねてみたのです。
その先生がパーソナルカラーとコスメの色も見てくださるとの事でした。
その頃、コスメの色が何色が合うのか迷うことが多かった私は楽しみに伺いました。
当時は、とあるデパコスの決まったBAさんにお任せで買っていたのですが、とても派手に見える色を勧められたりもしたので、そういう時にパーソナルカラーを知っているとBAさんともお話しやすいだろうな、と軽い気持ちで診断を受けました。
結果はオータム。
真面目な私は、コーラルのチークやリップに変え、コートもテラコッタ色を買ってきたりしていました。
でも、なんだかえらく老けて見えてしまい、かえって迷いが深まってしまいました。
サマーと診断を受ける
そんな時、パーソナルカラーでメイクをしてくださる先生を知り、お訪ねしました。
結果はサマー。
メイクはこんな感じに仕上げてくださいました。
色はとても合っていて、肌の透明感が増し綺麗に見えます。
でも、こちらで教えてくださるメイクは私の内面とかけ離れていて、そこをリクエストしてもなかなか伝える事が出来ずに、足が遠のいてしまいました。
ブルーベースの明るくて薄い色と濁った濃い色が似合うと診断を受ける
それから、本格的に「何が似合うのか」わからなくなった私は、最初に師事することになる先生の診断を受けに行きました。
結果、ブルーベースの明るくて薄い色と濁った濃い色が似合うと診断を受けます。
似合うメイクもしていただきました。
簡単に言うと、ブルーベースの清色で薄い色と濁色の濃い色が似合う、ということなのですが、清色と濁色両方が似合うってどういうことなんだろう、と気づき、パーソナルカラーの難しさに直面します。
明度や彩度についての詳しい講義はありませんでしたので、色彩検定のテキストなどを見ながら独学で知識を積みました。
また、実際にお仕事をするようになり、「清色で薄い色と濁色の濃い色」がトレンドに乗らずお店に並ばないときもあり、そんな風に色を分けても実際に洋服を買う時にはどうすれば良いんだろう?この色は合っているかな?合ってないかな??と、洋服選びが合ってる合ってないの答え合わせになり、楽しいものではなくなってしまいました。
サマーの清色が似合うと診断を受ける
そして昨年1月に顔タイプ診断に出会い、イメージコンサルタントとしての環境が大きく変わり、顔タイプ診断を学び深める中で、カラーも骨格も自分の中で整っていきました。
ハッピースパイラルアカデミー(顔タイプ診断協会と同じ母体のスクール)で、パーソナルカラーの授業の際に、私の場合はサマー(高明度&低彩度)の中でも濁りの少ない清色が似合うと教えて頂きました。
こちらは私のべストカラーです。
やっと、落ち着きました。
理論に裏打ちされた診断結果の、なんというか清々しさにとても感じ入りましたし、あらためて環境を変えて良かったと思えた瞬間でもありました。
そして「清色」を選べば、たいてい顔映りよく似合いましたので、お買い物も楽しめるようになったのです。
似合いづらい色は、顔から離せば良いだけですし、色の持つイメージを借りる(例えばキャメルは高級感を持たせる事が出来る、など)ことも、自由に出来るようになりました。
診断結果が色々になるのは何故か
それは、各々の診断を単独で別々に行うから、と考えます。
骨格だけ、カラーだけ、と見ていくと、見るべき特徴を単眼的にピックアップしてしまいます。
実はファッションは4つの要素から成り立っていて、その要素がどの診断で紐解けるのかを表した図がこちらです。
つまり、このように3つの診断が関係しあっているのだから、診断を別々に受けるのではなく同時に診断してもらい、どの要素がどのように反応しあっているのかをトータルに診てもらった方が、診断結果の精度が上がると考えています。
顔タイプ診断・パーソナルカラー・骨格診断の結果を総合的にとらえ、その方のお好み、ライフスタイルや内面、ご性格等を足して、ご本人様にとって違和感のない、安心してまとえる外見を導き出すための入り口に過ぎません。
かく言う私は、ソフトエレガント・サマー(清色)・ストレートです。
本来、柄は苦手ですが、このスカーフのように茎や葉が描かれている花柄は得意です。
ブラウスの色が少し寂しいので、より濁りの無い色で構成されたスカーフで、コーディネートに動きをプラスしています。
そして、私の場合「素材」に激しく反応するタイプなので、お洋服を選ぶ時には気に掛けるようにしています。
私が実践している診断とは
具体例で申しますとこんな感じになりますでしょうか。
人によって「何に重点を置くべき人なのか」が違うので、お一人お一人に分かりやすくお伝えするようにしています。

お色は○○カラーが似合うのだけど、たとえばこの色は着にくいですよね。そういう場合は○○の中でも彩度を下げたこんな感じの色がお似合いになって、更に骨格は□□でおられましたので、素材は肌の質感を拾わない程度に△△。形は◇◇なものは如何でしょう。こういったお洋服は今季の☆☆にありましたから見に行ってみてくださいね。よろしければご一緒にお店に行ってみましょうか?
後日ご郵送するアドバイスシートにも、しっかり盛り込んでお伝えしています。
○○タイプだから、これを着てください。
○○タイプだから、そんなのヘン。
という言葉でまとめてしまうものではありません。
まとめ
顔タイプ診断で、お似合いになるテイストと素材が分かったら、そこで終わるのではなく、
- 素材
- 形
- 色
※もう一つ加えるならば、肌の質感
これらの
「何に強く反応する方なのか」
「何に重点を置くべき方なのか」
骨格診断とパーソナルカラーで、さらに掘り下げてこその診断だと考えております。
今回もお読みいただきありがとうございました。
同じように感じて悩む方の参考になれれば嬉しいです。
なお次回からは、骨格診断、パーソナルカラー診断について
それぞれに詳しくご紹介していきたいと思います。
まずは骨格診断です。
どうぞお楽しみに!